グランブルーファンタジーヴァーサスとは？意味をやさしく解説

グランブルーファンタジーヴァーサス（GBVS）

『グランブルーファンタジーヴァーサス』（GRANBLUE FANTASY Versus）は、Cygamesが贈るPlayStation 4|PlayStation_4およびSteam向け対戦アクションRPGです。2020年2月6日にPS4版が、同年3月14日にSteam版が発売されました。略称は『グラブルVS』、『GBVS』。

本作は、Cygamesのスマートフォン向けRPG『グランブルーファンタジー』（以下『グラブル』）のスピンオフ作品であり、『グラブル』としては初のコンシューマ向けタイトルとなります。ジャンルは対戦型格闘ゲームですが、RPGモードも搭載されており、公式には「対戦アクションRPG」と謳われています。

開発は、格闘ゲームの金字塔「GUILTY GEARシリーズ」などで知られるアークシステムワークスが担当。美麗なグラフィックと、格闘ゲーム初心者でも楽しめる操作性が特徴です。

2023年12月14日には、続編となる『グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-』（GBVSR）がダウンロード専売で発売。PlayStation 5|PlayStation_5・PlayStation 4|PlayStation_4・Steamに対応しています。

システム

戦闘

本作の操作は、1レバー+5ボタン（弱・中・強攻撃、投げ、オーバーヘッドアタック）というシンプルな構成。格闘ゲーム初心者でも安心です。

アビリティ（必殺技）は、通常のコマンド入力に加え、方向キーとアビリティボタンの組み合わせでも発動可能。ガードも同様の操作で行えます。

アビリティの発動には、ゲージを消費する代わりに、一度使用すると一定時間使用不可となる「クールタイム」方式を採用。アビリティボタンによる発動は、コマンド入力よりもクールタイムが長くなります。

『ライジング』では、「アルティメットアビリティ」や「ダッシュ攻撃」といった新システムが追加され、戦略の幅が広がっています。

RPGモード / ストーリーモード

『グラブル』の世界観を踏襲した「RPGモード」では、クエスト形式で物語が進行。クエストバトルではキャラクターが2Dで表現され、ストーリーパートでは3Dモデルで描かれます。

『ライジング』ではRPGモードが簡略化され、「ストーリーモード」として実装。前作のストーリーに加え、新たな物語も楽しめます。

ぐらぶるレジェンドばとるっ！（ぐらばとっ！）

『ライジング』で追加されたミニゲーム集。大人数で楽しめるパーティーゲームです。

障害物競走「ライジングダッシュ」や、ヒヒイロカネの収集数を競う「ヒヒイロカネパーティー」など、バラエティ豊かなゲームが収録されています。

制作

背景

Cygamesは、家庭用ゲーム機とスマートフォン向けアプリの両方のファンに魅力を伝え、業界を盛り上げるという理念のもと、『グラブル』の家庭用ゲーム機向けソフト制作を決定しました。

eスポーツの発展にも寄与したいという考えから、対戦型格闘ゲームというジャンルを選択。プレイヤー人口の増加と、観戦を通じたeスポーツ認知度向上に期待を寄せています。

スタッフィング

開発は、格闘ゲーム開発で豊富な実績を持つアークシステムワークスが担当。『グラブル』のディレクターである福原哲也が、全体の監修を務めています。

音楽は、『グラブル』に引き続き成田勤が担当し、ゲームを彩ります。

システム構築

格闘ゲームに不慣れなユーザーも楽しめるよう、すべての必殺技を1つのボタンで出せる仕組みを採用。eスポーツを意識し、観戦者が状況を理解しやすいように、ゲームスピードは抑えめ、コンボもシンプルに設計されています。

初心者が理解しにくいエリアル（空中技）は限定的な状況でのみ発生するように調整。立ちガード状態の相手に下段攻撃が成功した際に「！」を表示するなど、演出面でも工夫が凝らされています。

一方で、『グラブル』らしさを損なわないよう、画面端からのコンボはある程度繋がるように調整されています。

セッティング

ストーリーは、原作のイベント「どうして空は蒼いのか」を踏まえたオリジナル。メインクエスト64章以降の時間軸が舞台ですが、原作を知らないプレイヤーでも楽しめるよう配慮されています。

初期キャラクターは11人。発売後にはダウンロードコンテンツとしてキャラクターが追加される方式が採用されました。

各キャラクターのアビリティや奥義は、必殺技および超必殺技として組み込まれています。アークシステムワークス側の提案で追加された技も存在します。

アートディレクターを務めた澤田秀明は、原作のデザインを徹底的に再現する方針を採用。外連味のある映像表現のため、アニメーションは1つ1つ丁寧に制作されました。

プレイアブルキャラクターの選定は、知名度に加え、格闘ゲームとして落とし込める設定を持っているかという点が重視されました。キャラクターの性格や得意分野をモーションに反映させ、個性を際立たせています。

登場人物

(主要なプレイアブルキャラクターとボスキャラクターの説明は省略。詳細は公式サイト等をご覧ください)

反響・評価

予約数ランキング1位を獲得し、発売から2日も経たずに15万本を売り上げるなど、大きな反響を呼びました。

『グラブル』ファンだけでなく格闘ゲームファンからも支持され、eスポーツの競技種目としても期待されています。

クローズドβテストでは、3Dグラフィックを2Dのように見せる技術や、アビリティボタン使用時のクールタイムなどが高く評価されました。

グランブルーファンタジー ヴァーサス

グランブルーファンタジー ヴァーサス（GBVS）